おせち料理は全く縁がありませんでした。子どもの頃は、おせちは特別な家だけが食べられるものと思っていました。子どもの時に一度、親にせがんでみたものの面倒くさいのでダメと一蹴されました。それからもずっと憧れみたいなものが心の中に残っていました。
彼女が手作りしてくれたおせち料理は、分量を間違えたり焦げたりと大失敗
28歳の時、彼女と同棲をして、年末前にふと「おせち食べてみたいな」と言った事を彼女が覚えていてくれました。二人とも仕事が休みという事もあって、初めて一緒に迎えるお正月におせちを作ることとなりました。
二人ともおせちの事がよくわかってなかったため、何が入っているか調べる所から始めました。悪戦苦闘しながらも、少しずつ形になってくれればよかったのですが、分量を間違え料理がしょっぱくなりすぎたりしました。
彼女も気を抜いたのか材料を焦がしたりと、散々な結果の初おせち。彼女は非常に申し訳なさそうにしていましたが、それでも二人で作ったおせちを夕飯に食べ、とても満足してました。
今年も彼女がおせち料理を手作りしてくれているとは知らなかった(涙)
仕事の都合で単身出張で、別の地域にいました。仕事の忙しさで年末であることもすっかり忘れ、ふと今年は一人で年越しかと思った晩に、彼女から着信がありました。
その場では電話に出れずに後で折り返しすると、何とかお正月だけでもきてくれないかとの事でした。彼女が「どうしても来てほしい」と何度も言うため了承し、大晦日は仕事を早めに切り上げ、彼女の住んでいるアパートへ戻りました。
仕事で疲れ切っていたので、その日は早めに寝ると告げ就寝しました。もちろん、起きたら、正月のお昼になっていました。寝すぎたと思い、いそいでベッドから起き上がり、リビングへ行くと彼女がおせちを作っていました。
手作りおせちを猛勉強した彼女。上達した料理の腕前に感動しうれし涙
彼女作ったおせち料理は、昨年と違いました。手際もよく、ほぼ完成品の状態で、驚きと、何気ない一言を覚えていてくれた彼女に感動しその場で涙を流していました。
昨年おいしいおせちが作れなかったことが悔しかったみたいで、一生懸命ネットや本で勉強をしてくれていました。話を聞いてまた感動して涙。2年目のおせちの味は、よくわからないくらい感動したものになりました。
昨年結婚し、妻になった今年も彼女はおいしいおせちをふるまってくれました。しかも、年々手が込んできたため、私は見ているだけですが、妻は楽しそうにおせちを作っています。
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