【正月は手作りおせち】人気メニューは栗きんとんとカリカリ小魚の田作り

母ニコニコ父包丁
40代主婦です。30年前、子どもの頃の話です。母は毎年おせち料理を手作りしていました。年末になると父の実家から、まるまる大きな鮭が一本届きます。その鮭を魚屋さんのように家で父がキレイにさばきます。

普段父は料理をしないのですが、実家から送られてきた鮭をさばく仕事は、毎年父の役目でした。それが終わると、母がおせち料理を作り始めます。その鮭を使った焼き魚、鮭の骨を使った昆布巻き、鮭を使ったメニューでたくさんのおせち料理が作られました。

おせちの人気メニュー栗きんとんは、つまみ食いしちゃうのでたくさん作る

手作りおせちの中でも、一番大好きだったのが栗きんとんです。栗をぜいたくにたっぷりと使い、とても甘くておいしい栗きんとんでした。お正月になる前から、つまんでいたので、かなりの量を作っていたと思います。

栗きんとん用のさつまいもをつぶしたり、裏ごしする作業がいつのまにか私の役目となっていました。裏ごしは力もいるので大変です。さつまいもの量が多く、すごく時間かかったけど、作業をしながら母とおしゃべりする時間がとても楽しく、飽きずにお手伝いしていました。

おせち料理の栗きんとんを手伝ったご褒美として、栗きんとんをつまみ食いする事が出来ます。家族みんなが大好きなので、正月を含め1週間でかなりの量の栗きんとんを食べたと思います。

正月のおせち以外でも田作りを出して欲しいとお願いするも断られる

もう1つ、大好きだったおせち料理があります。それが田作りです。小魚に甘い蜜がかかり、カリカリにしてます。たくさん食べる事が出来てしまう美味しさです。

田作りの小魚が気に入って、普段の食事に取り入れて欲しいとお願いしましたが、おせち料理だからと断られてしまいました。そんな事を知ってか、栗きんとんと田作りだけは、毎年お重箱の面積をかなりとっていた覚えがあります。

結婚してからも正月は実家に帰省し、大好きなメニュー栗きんとんを食べる

高校生くらいになると、父方の祖父母も亡くなり、鮭は送られてこなくなりました。鮭をさばく、父の役目も同時になくなってしまいました。今は、結婚して家を出ましたが、お正月になると家に帰っています。

今も母のおせち料理をみんなで囲んでいます。毎年必ず、栗きんとんと田作りの話が出て、帰りにはタッパーに詰めて持ち帰らせてくれます。お正月になると、子どもの頃のおせち料理の手伝いの思い出や父の鮭をさばく姿を思い出します。

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