手作りおせちは母の味。亡くなる前に料理を教えてもらえばよかったと後悔

目指せ母の味
28歳、女性です。6年前まで、実家でおせちを手作りしていました。母親は昔、料理教室に通っていたので、クリスマスやお正月等、季節料理やイベントの料理も習っていました。なのでおせちを購入するという考えはありませんでした。

【手作りおせち料理】お手伝いはカマボコを切る&火加減を見る係り

他県にある母親の実家で、祖母と母親がおせち料理を作っていました。小学生の頃は、つまみ食い担当でした。しかし、中学生になり、祖父母が亡くなると、私がやらなくては、という責任感で手伝うようになりました。

今まで、料理を全然手伝ってこなかったので、買ってきたかまぼこを切るだけ、火加減を見ているだけでしたが、年を追うごとにできることが増えました。

筑前煮や牛肉のごぼう巻きなど、普段から食べているものについてはあまり覚えていません。しかし、黒豆や栗きんとんなど、お正月ならではの料理は、いつもと違う工程があるので、料理は楽しかったです。

おせち料理の伊達巻は、子どもから人気のメニューで2種類の味を手作り

子どもたちは、伊達巻が大好きだったので、毎回2種類作っていました。1種類は一般的な黄色いもの、もう1種類は毎年入れるものを変えていました。例えば、ホウレン草を使った伊達巻です。

一般的な伊達巻より焦げやすく、何度も失敗したことが懐かしいです。ほうれん草の伊達巻は、全体的に緑色のものがあまりなかったため、見た目も考えて違う種類を作るようになったそうです。

母親が手作りしたおせち料理のように、子どもに我が家の味を食べさせたい

毎年恒例行事だった手作りおせちですが、6年前に母親が亡くなったため途絶えてしまいました。手伝っていた私がそのままおせちを作り続ければよかったのですが、お正月は個々で予定を組むようになり、家族揃うことが少なくなりました。

「母親の作ったおせちがあるから、正月は家で過ごそう」と思っていたのだと、母親の存在が、大きかったと思いました。

結婚して実家を出ました。子どもを授かり、家族が増えたら「我が家のおせち」と思ってもらえる料理を作って、家族全員で食べたいです。母親が煮物でやっていた飾り切り、面倒くさがらずにたくさんの料理を教えてもらっておけばよかったと、後悔しています。

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