ふるさと納税の仕組み
ふるさと納税は、出身地に関係なく応援したい地方自治体へ寄附できる仕組みです。
寄附金額を居住している地方自治体へ申告すると、自己負担の2,000円を超えた寄附分の所得税の還付・住民税の控除が受けられます。
つまり居住している自治体に払う税金を、自分の選んだ自治体に先に支払うということです。
先に支払うだけなので節税ということにはなりませんが、実質2,000円で寄附のお礼として魚や肉、農産物などの食べ物、工芸品や地域施設の優待券・宿泊券などももらえるのです。
自己負担の2,000円以上の価値を感じる返礼品をもらえるのは嬉しい上に、地域貢献や生産者の支援にもなります。
税金控除を受けられる寄附の金額には上限があり、上限を超える分については控除されず、自己負担となってしまいます。
控除上限額はふるさと納税をする方の家族構成や年収(所得)、その年に受ける控除の金額で異なります。寄附を始める前に控除上限額を調べておきましょう。
控除上限額の目安は各ふるさと納税サイトの控除額シミュレーションで簡単に算出できます。
ふるさと納税は各地方自治体が運営していますが、広く知れ渡らないと寄附は得られません。そこで情報拡散力のあるふるさと納税サイトがパイプ役となり宣伝しています。
ふるさと納税の控除限度額を算出するツールもあり、ポイント還元を受けられるなど、独自性のあるサイトを上手に利用してお得にふるさと納税をしましょう。
ふるさと納税のトレンド
ふるさと納税の返礼品としては、普段の生活であまり購入することのない、ちょっと高級な魚介類や肉、米、果物などの食べ物が人気です。
魚介類については、オホーツク産のホタテが楽天市場ふるさと納税人気のお礼の品として2021年上半期の人気1位を獲得しています。
その他人気があるものとしては宮崎県産のうなぎや鹿児島の黒毛和牛などのブランド牛です。
果物では福岡県産のあまおう、山形県産や福島県産の桃など有名なものがあります。旬の季節に送ってくれる先行予約が特に人気です。
飲食店業界の危機的な状況から、緊急支援品など数量限定や訳ありと銘打ったものも人気です。普段よりもお得なものも大容量であるなど、お得になるのは嬉しいですね。
日持ちや保存場所に悩みたくない方には、一度の寄附で数回に分けて届く定期便もおすすめです。
必ず食べるお米や重いビールなどは定期的に届くと助かります。また、ブランド牛も少しずつ楽しみたい方には一度にたくさん届くより少しずつ届く定期便が便利です。
ふるさと納税にぴったりのおせち料理
おせち料理は届く時期も決まっているため、頼んでおきながら忘れてしまった!などということもなく、年末に段々近付いてくる中で、控除上限額に向けて節税を考えるのにも打ってつけです。
おせち料理は高額であるものの、中身は毎年あまり変わり映えしないように感じてしまうことがあります。
しかしふるさと納税の返礼品としておせち料理を選ぶと、なかなか手の届かない老舗のおせち料理や地方自治体でとれた食材をふんだんに使ったもの、フレンチや創作おせちなど普段とは違うものでバリエーションも豊富です。
選ぶのも楽しくなる贅沢なおせち料理で、年の初めを景気よく、満足に迎えたいですね。
ステイホームが基本となりそうなお正月、普段なら会える親戚とも一緒に食卓を囲むことは難しいかもしれません。
そんなとき、年始のご挨拶代わりに贈りものとしておせち料理を送ってみてはいかがでしょう。喜んでいただけるのではないでしょうか。
ふるさと納税のおせち料理 ベスト3
ふるさと納税のおせち料理もたくさんあり、目移りしてしまいますね。そんな方の参考になるよう、人気のおせち料理ベスト3を発表します。迷ったら参考にしてみてください。
1位 迎春おせち 割烹料亭〈千賀〉監修「おもいやり」(福岡県八女市、愛知県蒲郡市、愛知県小牧市)寄附金額30,000円(3人前)
創業50周年の老舗割烹料亭〈千賀〉の正統派おせち。
金箔黒豆/数の子鼈甲漬/田作りといった三肴をはじめ、一の重から三の重まで職人がおもてなしの心を込めた逸品が全36品、丁寧に詰められています。
2位 三千院の里&マノワール 個食とオードブルおせち(京都府亀岡市)寄附金額55,000円(約2人前)
京料理〈三千院の里〉と京都のビストロレストラン〈マノワール〉監修の和洋折衷おせちです。
京都・亀岡産の黒毛和牛を使用したローストビーフや地鶏丹波黒どり炭火焼、大黒本しめじ煮、丹波黒豆煮、千枚漬けを使用した二色巻きなど、京都丹波の食材をふんだんに使っています。
全国有名百貨店で広く販売されているので味はお墨付き。同じ中身の和風おせちが2段(個食2客分)とオードブル1段ですが、品数も多く満足感も高いです。
3位 京菜味のむら おせち八坂 三段重(約2~3人前)(京都府京都市)寄付金額28,000円
名水といわれる伏見の水を使い素材の美味しさを活かした京おせちです。
合鴨ロースや鶏木の芽味噌焼きなど、職人のこだわりの味です。縁起の良い亀甲型の手桶三段重に32品が詰められています。
ふるさと納税の方法と納税に便利なサイト
ふるさと納税の流れは以下の通りです。
1. 支援したい自治体、返礼品を選択する
寄附をしたい自治体や、欲しいと思う返礼品をふるさと納税サイトから選びます。
この時多数のサイトを確認するのは大変ですが、「ふるさと納税ガイド」では主要サイトの全商品を掲載していて比較検討しやすいのでおすすめです。
2. 自治体へ寄附を申し込む
ふるさと納税サイトから、自治体へ寄附の申し込みをします。
ほとんどのサイトはクレジットカードに対応しているので手続きが簡単です。
楽天ふるさと納税やふるなびは、楽天やアマゾンで会員登録が済んでいる場合は新たにカードの登録など申し込み手続きが簡略化でき、それぞれポイントにもなるのでおすすめです。
3. 返礼品・寄附金受領証明書を受け取る。
寄附をした自治体から、寄附の証明として「寄附金受領証明書」が届きます。
届くタイミングは自治体によって異なりますが、確定申告を行うための重要な書類です。大切に保管しましょう。
4. 税金の控除を受ける
控除を受ける方法は2種類、ワンストップ特例制度と直接寄附です。
ワンストップ特例制度は、ふるさと納税以外に確定申告の必要がなく、一年間(1月から12月)のふるさと納税の寄附先が5自治体以内であること(5自治体までであれば何度でも寄附可)が条件です。
もともと確定申告の必要がある方はワンストップ特例制度を利用できません。
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ワンストップ特例制度対象 |
直接寄附(ワンストップ特例制度対象外) |
確定申告 |
不要 (ふるさと納税以外の確定申告が不要) |
要 |
ふるさと納税の寄附先(1月~12月) |
5自治体以内 (5自治体以内であれば何度でも可) |
5自治体以上 |
受付期間 |
寄附翌年の1月10日必着 |
寄附翌年の2月16日~3月15日に確定申告 |
ふるさと納税の返礼品でおせち料理をもらおう!
通常、ちょっと豪華なおせち料理を買うとなると、なかなかの金額になります。とはいえ、おせち料理は年に一度のの縁起担ぎでもありますから、そこを節約するというのもおかしな話です。
しかしふるさと納税でおせち料理をもらえれば、税金の節約と豪華な料理で、一挙両得。せっかくのお正月ですから、ふるさと納税で美味しく豪華なおせち料理をもらって、気分が上がるお正月にしましょう。