子どもが食べやすいよう工夫したおせち料理、エビのうま煮はエビフライに

エビがエビフライ喜ぶこども

おせちと聞いて思い浮かぶのは、小さいころに食べた祖母のおせちです。料理が趣味なので、社会人になり一人暮らしを始めてからも欠かさずに、毎年祖母から教わったおせち料理を作っています。

【子どもに好評】手作りおせちの「数の子」は、ちらし寿司に変身

おせち料理と聞くと「難しそう」「なんだか堅苦しい」というイメージがあります。しかし、祖母が作ってくれたおせちは、子どもでも食べやすいように、様々な工夫が凝らされたものでした。

おせちには様々な縁起を担いだ食べ物が使われています。黒豆や紅白なます…コハダや昆布巻きなど、若い人や子どもにはあまり馴染みがないものばかりです。せっかくおせちを作っても家族が食べてくれない、そんな話をよく聞きます。

祖母のおせちは、由緒正しい伝統に反しているかもしれませんが、重箱を開けた瞬間からワクワクするようなおせちでした。「腰が曲がるまで長生きしますように」とエビフライがおせち料理に入っていました。

「まめまめしく働けますように」とミックスビーンズとコーンをベーコンとトマトで煮たスープ。「子宝に恵まれる」とされる数の子はちらし寿司です。いくらやサーモン、錦糸卵にイカのお刺身など、様々な海鮮がちりばめられたちらし寿司は大好物でした。

子どもがワクワクする手作りおせち料理のアイディアは、祖母の愛情

ワクワクするようなおせち料理のアイディアは豊富で、伊達巻の代わりにジャムをぬって巻いたパンケーキ。栗きんとんは少しアレンジしてカスタードを混ぜたスイートポテトでした。

煮しめには、たっぷりのお野菜が入っていて椎茸は星型、人参やレンコンは花の形になっていました。あと縁起がいいというので、かめの形をしたチーズインハンバーグと、紅白をイメージしたイチゴのせミルクプリンがありました。

断面図がお花の形になるよう巻かれた牛肉の野菜ロールなどなど…ここにはかけないほど、たくさんの思い出があります。祖母が作ったおせち料理のおかげか、家族全員で楽しく食事をした記憶が蘇ります。

食べる人のことを考えた、思いやり溢れる祖母のおせち料理は、思い出すと胸が温かくなります。中学生の時に祖母が亡くなり、おせちのレシピなど正確に教えてもらったことはないのですが、思い出の中の祖母がレシピを教えてくれています。

食べる人のことを考えて手作りしたおせちは「食べやすい」と友達にも好評

今年もお正月、おせちを作りましたが、料理を重箱に詰めるたびに、料理は食べる人の事を考えて作ることが、とても大切な事なのだと改めて実感しました。

おせちを振る舞った友人も変わったおせちを大いに喜んでくれて「おせちは食べにくいイメージがあったけど、これなら食べやすくていいね」と褒めてくれて、とてもうれしかったです。

おせちというと、難しいイメージがあります。しきたりや縁起を担ぐなど、そういった事はあまり気にせず、まず食べやすいものや好物を詰めてみる。そこから始めてみてもいいんじゃないかなと思います。

スポンサーリンク