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母と手作りしたおせちを家族で食べる幸せ。子どもができたら一緒に作りたい


29歳の女性です。私の実家は、父、母、姉と私の4人家族ですが、小さい頃から毎年お正月には、母がおせち料理を作ってくれていました。数の子は塩抜きが必要ですが、母は数の子が苦手で食べられないので、母によく「塩抜き加減の味見をして」と言われて、姉と一緒に味見をするのがとても好きでした。

母に教わった野菜の選び方。結婚した今もその時の知識が役に立つ

私が中学2年生の時の話なので15年前の話です。毎年母がおせち料理を作る時、私はピーラーでニンジンやダイコンの皮むき程度のお手伝いをしていました。しかし、その年はもっと一緒におせち料理を作りたいと思い、母に言ってお手伝いをしました。

まず、スーパーへの買い出しに一緒に行って、ダイコンやニンジン、ゴボウ、カマボコ、栗、餅、牛肉などを買い、野菜に関しては、素材の選び方を教えてもらいました。

ニンジンは、茎の切り口の軸の部分が小さいもの方が、芯まで柔らかくて美味しいと教えてもらいました。ダイコンは、まっすぐでずっしり重くて太い、ツヤとハリのあるものを選ぶと知り、今でもその時の知識が役立っています。

母のおせちはすべてが手作りではなく、出来合いも上手に活用

黒豆は初めから炊くとすごく時間がかかり、吹きこぼれたり煮崩れしたり、とても大変だから、あらかじめ黒豆を砂糖で炊いてあるのを買って、砂糖と濃口醤油と塩で味付けしなおすと聞きました。母がはじめから炊いた黒豆を食べていると思っていた私は、少しショックで、意外と母は簡単にすませていたのだなあと思ったのを今でも覚えています。

黒豆だけでなく、棒ダラもあらかじめ炊いてあるものを買って、味をつけなおすと知りました。数の子やハムは、毎年お歳暮で頂いていたので買う必要はありませんでした。

買い出しが終わり、母と一緒に調理しました。母が野菜を切るのを見ていると、とても簡単そうに見えるのですが、自分がいざやってみると、ダイコンを薄い短冊切りにするのも一苦労でした。

お出汁は必ず昆布とかつお節でとり、計量スプーンは一切使わない

お雑煮のお出汁は昆布とかつお節でとり、その時のお出汁の香りが良くてたまりませんでした。母は「顆粒だしを使うよりも、お出汁はきちんととらないと美味しくないよ」と言っていたので、私もこの歳になって、普段お味噌汁を作るとき、昆布とかつお節でお出汁をとるようにしています。

味付けの際、母は1回も計量スプーンを使用しませんでした。感覚で分かるらしく、味見を一緒にしながら調整しました。数の子は水で塩抜きするのではなく、薄めの食塩水に漬けて塩抜きすると初めて知りました。

母と一緒に作ったおせち料理を、家族4人で美味しい美味しいと言いながらお正月に食べ、とても楽しくて幸せでした。翌年は受験生でバタバタしていたのでおせち料理作りは手伝えませんでしたが、高校生になって再び一緒に作って楽しかったのを覚えています。

今は結婚して母のおせち料理を食べることはなくなって寂しいですが、母と同じ味付けを目指して頑張っています。いつか子供ができたら一緒におせち料理を作りたいなと思います。

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