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正月に食べるおせちの黒豆、苦手だったけど甘すぎない黒豆と出会い克服

子ども時代、おせちの中で一番苦手だったのが黒豆でした。私の家では、黒豆はおばあちゃんが毎年作っていたのですが、とにかく甘いんです。おばあちゃんは砂糖をたっぷり使ったものこそ、美味しいと考えているところがあるようです。

黒豆に限らずおはぎも羊羹も、淡雪という名の卵白で作る寒天もどれも死ぬ程甘く作ります。お菓子大好きの子ども時代の私でさえ、おばあちゃんの作るそれらは苦手でした。

【お正月のおせち】苦手だった黒豆を克服、叔母が上品な味付けで手作り

結婚して夫と二人暮らしになってからも、お正月のおせち料理は夫が好きだという数の子と伊達巻を作るくらいで、黒豆には手を出しませんでした。ところが、夫の親戚のお宅にお正月の挨拶に伺った時、夫の叔母さま手作りの黒豆を出されました。

黒豆が苦手だからと断ることもできず、恐る恐る食べてみたその黒豆はとっても美味しかったんです。甘さも品がよくて、見た目もツヤツヤしていておばあちゃんの黒豆とは全然別物でした。

「黒豆って美味しいんだ」と、それまでの苦手意識はどこかへ飛んでしまい、それどころか「これ自分で作って食べられたら最高」とさえ思いました。それくらい叔母さまの黒豆は美味しかったのです。

おせち料理の黒豆レシピを教わる。甘すぎず簡単に美味しくできた~

叔母さまの作った黒豆があまりにも美味しかったので、バッグから手帳とペンを取り出し、叔母さまに作り方を聞きました。私のその姿を見た叔母さまは喜んで教えて下さいました。

黒豆のレシピを聞いて驚きました。黒豆と砂糖は1対1だと言うではありませんか…もし黒豆が300gだとしたら砂糖も300gという訳です。結構な砂糖の量なんですね。しかしこの分量でこれくらいの甘さだとすると、一体おばあちゃんはどれくらい砂糖を入れていたのでしょうか。

早速練習で黒豆を作ってみました。叔母さまによると豆はやはり「丹波」の黒豆が良いとのことだったので、スーパーで購入しました。そして叔母さまに教わったレシピ通りにやってみたところ、初めてなのにツヤツヤで美味しい黒豆が作れました。

作り方も難しいことは何にもないのです。豆を洗って一晩水につけて、翌日火にかけてアクをとりながら弱火でゆっくり時間をかけて煮るだけなのです。途中で砂糖を3回くらいに分けて入れて、最後に醤油と塩をほんの少し入れて完成です。夫にも食べさせたところ、美味しいと好評でした。

旦那にも好評で嬉しい。苦手だったおせちの黒豆が、お正月食べたい一品に

美味しい黒豆を、簡単に美味しく作れたので、とても嬉しかったです。どうやら夫も黒豆が苦手という訳ではなく、単に数の子と伊達巻きが好きだからお正月には必ず食べたいというだけのことだったようです。

叔母さまに教わって以来、お正月が来る度に黒豆を煮ています。今年は黒豆にシワが寄ってしまいました。味は申し分なかったのですが、夫は黒豆を見るなり「あっ、しわしわ。」と言いました。

がっかりしたのは事実です。何でシワが寄ったのか理由もわからず、まだまだだなと反省しました。来年こそは、上手に黒豆を煮たいと思います。

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