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【おせち料理のかまぼこ】兎、松、菊の飾り切りに挑戦、不格好ながらも成功

21歳、女性です。大学へ進学したために上京し、3年間全く実家へ帰っていませんでした。今年の年末年始、久しぶりに実家へ帰省しました。そして、母に「おせち、一緒に作る?」と尋ねられました。

おせち料理のお手伝い。私が食材を切って、妹がお重に詰める

毎年我が家では、おせちを詰めています。箱ごと買ってくるのではなく、中身だけ買ってくる、あるいは手作りしてお重箱へ詰めます。ですが、私が帰っていなかった3年間は、おせちを食べていませんでした。

妹が1人いますが、母と父と3人で食べるには多くなってしまいますし、寂しくなってしまうから、と食べていなかったそうです。今年は久しぶりに4人で過ごすことになったので、記憶にあるおせちよりも豪華で手の込んだ料理になっていました。

おせち料理の食材を詰める役は妹に任せ、私は食材を切ることに専念しました。一人暮らしで自炊生活をしていたので、実家を出た時には不慣れだった包丁の扱いも、今では上達していました。

おせちのかまぼこは「兎、松、菊」の飾り切り。細かい切込みが難しい

我が家のおせちには、かまぼこの飾り切りが必ず入ります。3年前、大学に入る前の最後の年末年始に、初めてかまぼこの飾り切りに挑戦しました。まず板からはがすことから苦戦。高度な技術が必要な飾り切りなんてもってのほか。

その時はほとんどが失敗で、母に散々笑われていました。しかし、今年のかまぼこは、不格好ながらも成功しました。怪我をすることもなく、包丁の扱いにすっかり慣れたことに安心しました。

母の飾り切りはとても美しく、自分の不格好なものとは比べ物になりませんでした。兎、松、菊、細かい切込みがふんだんに使われていました。やっぱり、母には勝てません。

母のように綺麗な「かまぼこの飾り切り」ができるようになりたい

おせちを詰め終わり、年が明けておせちを家族でつまみます。妹や父は、母の切った綺麗なかまぼこへ真っ先に箸を伸ばしました。母は、私の切ったかまぼこをおいしそうに食べていました。

きっといつまでたっても母にはかなわないと、改めておせちを通して気付きました。「来年はもっときれいなかまぼこにしてみせるから」と母に伝えました。

一人暮らしの家に戻ってきて、まず初めに買ったのはかまぼこです。先日もかまぼこを買ってきました。おせちに入れた何倍も練習してきたのに、やっぱり母のような繊細な飾り切りは出来ませんでした。

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