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若い頃の田作り失敗も今では思い出。海外ではおせちの食材を揃えるのが困難


結婚して20年が経ちました。海外に移り住んで10年になります。日本にいた頃は、お正月は主人の実家で過ごすため、おせち料理は作ったことがありませんでした。

田作りに砂糖でなく塩を入れ大失敗!材料をもう一度買いに行くハメに

独身の頃は、実家で母の手伝いをしていましたが、覚えているのは田作りです。田作りは、小魚をパキッとなるまでフライパンで炒った後に、一度小魚を取り出し、フライパンに調味料を入れます。しょうゆ、お砂糖、お酒、みりんを入れ、少し泡状になってきたら、小魚を戻して素早く混ぜて出来上がりです。その田作りを初めて作った時、大失敗をしました。

張り切って調味料を入れたまでは良いのですが、小さな泡が出なかったのです。それでも、時間が勝負と思っていましたし、何しろあわてん坊の私です。炒った後の小魚をドバっと入れました。何となくおかしいなと思いながらも、絡めすぎると固くなって飴状になってしまうので、火を止めて皿に広げて気が付いたのです。

なんと私は、砂糖ではなく、お塩を入れていたのです。道理で小さな泡が出ないはずです。田作り用の小魚の買い置きはなかったため、もう一度買いに行き、再度挑戦をしたという思い出があります。こういう失敗があってか、私にとって初めて挑戦したおせち料理の田作りはとても思い出深いものです。

ここ10年は海外でおせち作り。食材が高く、品数少なめ

そんな20年以上前のおせち作りといえば、田作り専門だった私ですが、ここ10年は海外でおせち作りをしています。本当は日本で義母や母のおせち料理を食べたいと思っていますが、お正月は帰国しませんので、自分で作っています。ただ、手に入る食材で作りますし、食材が高価ですので、品数は多くありません。

今年は、田作り、黒豆、たたきごぼう、だし巻き、お煮しめ、昆布巻き、大根とニンジンのなます、エビのうま煮を手作りし、かまぼこは冷凍の物を購入しました。今年の初挑戦は、エビのうま煮でした。韓国食材店で、尾頭付きのエビが売っていたので、購入しました。レシピを検索し、緊張しながらの初挑戦でした。エビがあるだけで、おせち料理がかなり豪華に見えました。

海外生活が長くなるほどおせちを食べるように。日本の文化を継承したい

夫婦とも日本人ですが、主人はあまりおせち料理は好きでなかったようですが、海外に住んでいることや、年齢と共にきちんと食べてくれるようになっています。問題は子供たちです。日々の食事は日本とあまり変わりがない洋和食です。ただ、おせち料理となると、冷たい食べ物ですし、お肉がどっさりある訳ではないので苦手なようです。

それでも、時間をかけて食べてくれるのでありがたく思います。今年初挑戦したエビのうま煮は、一番喜んで食べてくれました。結婚したら子供たちはおせち料理を自分で作らないでしょうし、口にする機会も減ってしまうかもしれません。少しでも日本の文化を覚えていて欲しいので、私は来年もそれ以降も、手に入る食材でおせち作りをするつもりです。

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