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正月に手作りの伊達巻を持参し帰省するも、義母にまた作ってと言われ苦痛に

正月はおせち料理を作るのが、当たり前の家に育ちました。なので結婚してからもおせち料理を作ると決めていました。とはいえ、年越しと正月は、実家へ帰省するため、おせち料理を作る機会がありませんでした。

母に教えてもらったおせち料理。作った伊達巻が、義母に褒められ嬉しい

母におせちの作り方を教えてもらいました。自分も好きな料理を作って、両方の実家に帰省するようにしていました。仕事をしていたので、そのくらいがちょうどよかったです。

結婚した初めての正月は、伊達巻と塩チャーシューを持って行きました。夫の実家にいる女衆は、プロ級の和食を作る腕前です。ですが、伊達巻を作らない地域だったようで、ずいぶん驚かれ褒められました。

お義母さんから「伊達巻を作る時、すり身大変でしょう」と言われました。しかし、うちの母に教えてもらった伊達巻は、はんぺんをミキサーにかけて作る手抜き伊達巻なので、何も大変なとこはなく、恐縮してしまいました。

塩チャーシューは、多少手はかかるけど、酒飲みの自分には苦にならない作業です。塩チャーシューは、自分用に作ったのですがとても好評でした。

義母が「新年会にも手料理を持ってきて」結婚したばかりの嫁に断る力なし

義母に好評だった伊達巻と塩チャーシューを作ったことで、面倒なことになってしまいました。年越しとは別に親戚が集まる新年会があるのですが、義母から「そこにも持ってきて」と言われたのです。大変、不満でした。

なぜ不満かというと正月休みも終わり、仕事が始まっている中で、新年会が開催されるのです。材料を揃えてまた作るのは、すごく面倒でした。専業主婦の義母には、このカレンダー感覚はわからないのだろうなと思いました。

言葉選びの下手な義母は、「新年会にこれ作って持って来てくださる?」と言ったのです。今なら「イヤです、むりです」と躊躇なく言えますが、当時は結婚したばかりで、嫁としてイヤでも断ることができませんでした。

真夜中におせち料理を作る…疲れ果てた姿を見て、夫が義母に苦情の電話

正月明けの多忙な時期の仕事帰り、ほぼ真夜中にチャーシューを仕込み、伊達巻を焼いて疲れ果てた状態で新年会に向かいました。夫はなぜ夜遅くに伊達巻を作っているのか、不思議に思ったそうです。

その軽々しい発言に腹がたち、義母の命令であると告げたところ、すぐ義母に電話で苦情を言いはじめてしまいました。「仕事が忙しいのに、なぜ無理強いするのか」と言うのを聞いて、やはりそのように聞こえるのか、と思いました。

義母は仕事状況なんて知らないだろうに。息子に文句を言われてしまった義母に申し訳なく思いました。今は義母に、はっきりものを言えますし、家事の要領も良くなり、毎年おせち料理を作り続けてきたことで、多少料理も上手になっています。

また来年もおせち料理を作るのですが、当時を思い出すと少し胸が痛む…そんな心持ちになるのです。

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