【おせちの定番ニシンの昆布巻】手作りは大変だけどやっぱり美味しい

私が唯一お正月に作るおせち料理は「ニシンの昆布巻き」で、とても思い入れのある一品なのです。

年末の買い出しに行くのが嫌だった子ども時代、おせちなんて買ったらいい

子供の頃は、母親がお正月になるとおせち料理を手作りしており、毎年年末の買い物に付き合わされるのが嫌でした。年末の買い物といえばいつも大きな市場へ行き、荷物持ちをさせられるのが定番だったので、毎年年末のバタバタしている時が本当に苦手でした。

我が家の父は魚が嫌いな人なのですが、唯一ニシンだけは好んで食べていたので、我が家のおせち料理には沢山のニシンの昆布巻きが並んでいました。私もいつかおせち料理を作るんだろうかと思いましたが、若い時は料理に全く興味がありませんでした。母親に「結婚するまでにはおせち料理の作り方を覚えておきなさい」と言われても、おせち料理なんて買ったら良いわと思っていました。

家庭を持ちおせちを作りたいと思う様に…難関ニシンの昆布巻きにトライ

私も結婚しして家庭を持ち、段々とおせち料理を作りたいという気持ちに変わっていき、一番初めに思い付いたのがニシンの昆布巻きだったのです。見るからに難しそうと思っていたのですが、おせち料理と言えば実家の定番メニューだったので、早速母に教えてもらう事にしたのです。

どの様なニシンや昆布を選んで良いのか分からなかったので、久し振りに母親と年末の買い物へ行く事にしたのです。ニシンには完全に干してあるものや七分干し、半干しなど色々な種類があるそうで、完全に干してあるニシンはとても固く、米のとぎ汁などで柔らかくなるまで置いておかないといけないため、時間がかかります。

半干しタイプのものが時間も短縮できて良いと教えてもらい、半干しタイプの身欠ニシンを購入しました。また、昆布は早く煮上がるものが良いとの事で、母はいつも日高昆布を使用しているので日高昆布を選び、昆布とニシンを結ぶ肉厚のあるかんぴょうを一緒に購入しました。

手作りおせちは準備も大変、今まで毎年作ってくれていた母に感謝

選ぶだけでも大変なのにこれから作るのか…と思いましたが、今まで母がこんな大変な準備から始めて作ってくれていたのかと思うととても有り難いなあとつくづく感じました。

まず、水で昆布を戻し、その間にニシンを茹でて余分な脂を落とします。かんぴょうは塩揉みしておきます。柔らかくなった昆布の幅に合わせてニシンを巻き付け、かんぴょうで結びます。後は酢水で昆布巻きをしばらく煮てから酒、醤油、みりんを入れ、煮汁が昆布巻きにかかる位まで煮詰めると、やっと実家の昆布巻きが完成しました。

作る手間は大変でしたが、食べてみるとやっぱり美味しいと感じました。これからは少しずつおせち料理のレパートリーを増やしていきたいと思っています。

スポンサーリンク